高校生に金融教育をする意味
2022年から高校のカリキュラム内に金融教育が行われることになります
これの経緯と実際どのように習うのか、それに対する感想をまとめていこうと思います
金融教育が行われる経緯
まずは経緯ですが、これはズバリ
成人年齢の引き下げ
これによるものが大きいでしょう
今まで20歳だったものが18歳に引き下げられます
その結果、クレジットカードやらローンやらいろいろなものの対象年齢も引き下がることになります
お酒とたばこは20歳からですが、これは体の成長を考えてのことで20歳からでいいかと思います
今の高校生にクレジットカードを持たせたらと思うと正直ゾッとします
基本的にバイトしている高校生以外、自分で稼いでいないわけですよね
そんな高校生がクレジットカードを作った日にはよほど金銭感覚のしっかりした高校生でないと破産まっしぐらな気がしてなりません
資本主義の日本にとって、お金のルールを学ぶことは非常に重要です
何事もルールがあり、そのルールを知らないだけで損をすることやヒドイ場合、裁かれることもあります
また、少子高齢化の進む日本にとって、年金制度もアテにできません
私の年金ですら怪しいのに、ましてもっと若い高校生がいわゆる老後を迎えるころにはもっと大変です
つまり、今の高校生からお金に関する知識を身に付けて、自分でしっかりと稼いで貯めて、老後に備える こういった流れがあるのではないでしょうか
中には「そんなことより一般教科の勉強をしなさい」と思う方もいるかもしれませんが、大人になって私が一番困ったのは正直「お金」のことでした
そういった意味ではこれからの高校生は恵まれているなとも思います
高校生のどのタイミングで習うのか
これなんですが「金融」という授業ができるわけではありません
「公民」と「家庭基礎」の中の単元の1つになるんです
そう、つまり全員必修かと言われると結構怪しい…
また、先生だってお金のこと知らないんですよ
特に『先生とは最も金に縁遠い仕事』の一つです(いつかこれだけで記事を書こうと思います)
そんな先生がお金の授業をするって、むしろ先生が教えてほしいくらいです
ですので、学校によっては証券マンや銀行員、ファイナンシャルプランナーなど、お金のプロを呼んで話をしてもらうなんてこともあるんじゃないでしょうか
個人的には大いに賛成です
先生も学びつつ、生徒にも「プロ」から学べる機会を与えることができます
ほんとに、学校の先生って便利屋さん扱いされすぎなんですよ(心からの本音
先生の働き方改革のためにも、外注できるものはどんどんしましょう!
とはいえ、まったくの無知もこまるものですね
そこで金融庁のホームページです
ここでは中学生・高校生向けもありますが、先生用の解説や動画もあります
これを見て学ぶことができます
高校生がどんなことを学ぶのか気になる方はぜひ金融庁ページから内容を確認してほしいです
個人的な感想
前述のとおり、日本においてお金を学ぶとこはとっても大事です
そもそも、日本の教育は「会社員・公務員」を育てる教育です
上司の命令でみんな揃って“回れ右”をする教育を小さいころから施していきます
たしかに日本人 集団行動大好きです
そして、中にはそうでない子もいますが、その子は「変わり者」や「空気の読めないヤツ」みたいな
扱いを受けます
ただ、大人になって、社会に出るとそんな変わり者たちの方が優秀だったりします
とにもかくにもみんなで働いてお金を稼ぐという考えが根強いのが日本の教育です
また最近思うのが『勉強して頭のいい人がお金を稼ぐために、勉強してこなかった頭の悪い人たちから合法的にお金を巻き上げる仕組み』を作っているような気がします
だから法律とか契約書って難しく書いてあるような気もします(もちろんそれだけじゃありませんが)
最低限の語彙・読解力と計算力、そして社会科学が理解できなければ金融は理解できません
おそらく金利の計算(というか%の計算)ができない高校生は少なくないと思います
するとどんどんボッタクられて、破産してしまうかもしれません
齢18歳にして自己破産とか人生絶望感がすごいですね
そうならないために、金融教育をつうじて、高校生が他の科目の重要性や必要性を認識するきっかけとなり、全体的な底上げがされたらいいなぁと思います…
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